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本試作品の生産、大詰め。
ほぼ生産バージョンと同じ本試作品を全ラインナップ、また高機機能とカラー提案を数種作っています。
月曜午後に第一便を日本に向けて発送予定です。

現地調達材料在庫の獲得を進めています。
昨年末TPE素材の材料在庫を獲得したのに続き、現在、技術マネージャーのバーデン氏を中心に、供給に不安要素の無い材料は3ヶ月、不安のあるものは4~6ヶ月分を目処に集めています。
今後とも出来るだけ気持ちよく取引出来る問屋と取引をしたいので、最終的な交渉の場には極力私もついて行くことにしています。
外国人が複雑なローカル同士のしがらみがある問屋街に出向くことは珍しいので最初は訝しがられますが、逆に必ず顔を覚えられますし、2度目にはチャイが出ますので便利です。

12月と比べ、インド国境はオフィシャルには解放されているものの、一部の主要幹線道路で、親インド派の民族による道路閉鎖が散発しており、物流が以前と同じ状態に戻るには、今後2~3月ほど時間か掛かりそうです。
また、それに伴い燃料も不足がちで車両を使うと高くつくので、問屋から工房までの物資輸送は極力リキシャ(人力3輪車)など人力に頼っています。
もっとも、こっちの人たちにとってこんなシチュエーションは慣れたもの、100kg程度なら自転車で、人力車なら300kg近く運べます。

特注真鍮パーツの製作風景を一部撮影しました。
ネパール生産のアイデンティティーを表す真鍮パーツの制作風景をサンジャヤ ? アルチザンワークスにて一部撮影しました。
工房主のサンジャヤ氏をはじめ、頭を突き合わせて試作を繰り返した結果、サイズ等完全に作り込むことが出来ました。
本生産仕様に問題ないパーフェクトな状態まで持っていけたと思っています。
今後パーツにブランドロゴを打刻するための鉄刻印を作ってもらい、準備完了となります。
尚、今回は燃料の問題でアルチザンワークスの本工房ではない場所での作業となり、工房全体の撮影許可が取れなかったため、原型造形からテスト鋳造までの大まかな流れだけをご紹介します。

1.原型師がパーツの鋳造元型を削り出す。
真鍮の丸棒を曲げ、大まかな形に溶接したものを、こちらの指定するサイズと形になるまでひたすら削り、磨きます。

造形の細かい付属部分



2.鋳造元型は、鋳型師と鋳造師のもとへ。

鋳造師が石炭を炊いて真鍮を溶かす間、鋳型師が特殊な石灰と砂糖を混ぜた粉を手製の鉄枠に入れ、元型の鋳型をとる。
1回に1つしか出来ないので量産にはほど遠いですが、腕次第では、写真の様な彫物職人が作った細かい造形型も再現できます。
数百年受け継がれる、ネワール族?仏具師カーストの伝統技です。

鋳型は、鋳造師の手に渡り、鋳型に鋳込み口を付けた後、溶けた真鍮を適量流し込みます。


数秒待ち、砂糖が焼ける香りがしっかり立ちこめると、鋳型を空けて大きなス(不純物や空気が混じることで出来る孔)が出ていないか確認します。
問題がなければ、型から叩き出して冷却し、鋳造工程が終わります。
鋳型は5回ほど鋳造を繰り返して、砂糖が飴色を通り越して黒く焼け溶けはじめると交換の合図。
鋳造師は鋳型を壊し、鋳型師に戻します。

3.この後、表面に出来たスに熱した真鍮粉を溶かし込み、磨き上げて完成。

カトマンズ近郊のフェルト工場を視察しました。

カトマンズ圏内で、海外輸出を主として経営している製造業の偵察を兼ね、現在、PCケース等小物のクッション材として、またデザインワンポイントとして使用を検討している羊毛フェルト工房を視察しました。
フェルトの品質的にはまずまずと言った所でしょうか。良く言えば味の在る、悪く言えば荒い作りの、所謂民俗手芸の域を出ないものです。
デザイン次第ではかなり良いものも出来ると思いますが、かなりセンスを問われそうです。
また、もともとの材料が奇麗に脱色生成されたウールではなく、刈り取ってすぐバルクにしたものですので、この辺りを改善指定して作れば高品質なものが出来そうに思います。
(羊毛の出所はニュージーランドだといいますが、ここは眉唾です。)
また、この工房では、刺し子のように縫い絞めたり、他色を針で差し入れたり、リサイクルした柄付きコットン布を織り込んだり、ウールボールを作ったりという加工も行っており、それらによって、我々の使用には問題なさそうなものも見受けられました。
単価も安いので、今後機会があれば積極的に取り入れて行ければと思います。
また、工房の独自レギュラー商品としてバッグやポーチ、ラグ、人形、スリッパ等も作っています。


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